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石橋駅前校からのお知らせ

今春大学入試を振り返って~清原校・石橋駅前校編~
2024-07-26
渡辺私塾高等部 今春大学入試を振り返って~清原校・石橋駅前校編~渡辺私塾高等部代表 渡辺 夢寛

三年前、石橋駅前校開校に際し、本紙にて下記のように記した。『石橋高校は高校入学時の高い偏差値に比して、特に旧帝大や医学部で、高校入試合格点の遥かに低い真岡高よりかなり見劣りする合格実績であったが、「渡辺私塾ism」という栄養を与え、心を込めて耕せば、必ずや彼ら彼女らの高いポテンシャルは花開くとの想いから石橋駅前校開校を決意した。
 
だが開校直後、その期待は残念ながら失意に変わった。私が期待を込めて宣言した「石橋駅前校から国公立大10名合格、旧帝大にも合格者を輩出!」の声は、この時点では牙を抜かれた虎のような石橋駅前校新3年生達は旧帝大志望者さえ皆無で、各教科講師陣からのため息と共に虚しく空を切った。ただGW後には当塾の密度の濃い授業にも慣れ、川上教室長との面談後には全員が塾の授業にも全力で取り組み、列をなすほどに講師室へ質問に殺到し、正に「君子豹変の如く」変わっていった。
 
その後、高3英語最終授業回時に私が石橋駅前校に赴き、受験への心構え等を語る、当塾半世紀に渡る伝統の「受験上の注意」を聞いた後の彼ら彼女らからの、「本気で覚悟決まったわ!」「今から死ぬ気で勉強するわ!」と口々に話す瞬間の表情は、入塾当初の「緩くて楽しいからの笑顔」ではなく「大学受験に立ち向かう覚悟を決めた笑顔」に変わっていった。

その後、前述の合格実績目標は、いい意味で覆され、石橋駅前校から旧帝大4名受験(東北大3名、名大1名)全員合格、筑波大2名、お茶大、都立大、金沢大も全員合格を含め、国公立大21名合格という目標を遥かに超える結果を出してくれた。』(当塾HPブログ 2022年度入試を振り返ってその3清原校・石橋駅前校編で閲覧可)


その後も、昨春は、宇大10名受験全員合格を含め国公立大学33名受験30名合格(合格率90%超)と実績を積み重ねているが、大学受験は『三年一周期』とも言えるので、今春は開校時の三年前、新高1年生に蒔いた種の収穫期である。よって種蒔きから育てた今春は一切言い訳の出来ない代でもあるので、私や川上教室長をはじめ、各講師陣が特に注力した塾生達の奮闘記である。


まず登場してもらうのが、東大理科Ⅰ類に合格した塾生である。彼は小山市在住で埼玉県の中高一貫校に通っていたので、都内の数多ある塾・予備校にも通塾可能であるが、中学受験時以来という人生を懸けた大学受験の塾通いにおいて、通学方向とは全く真逆の当塾石橋駅前校を選んだ。ただそんなエリートの彼でも順風満帆でないのが正に今春の多様性の大学受験である。

例えば、彼からは、高3時での数学のスランプや、周囲の意見から志望大変更の悩みも聞いていた。ただ生物オリンピック出場、類い稀なる国語の高得点を聞いていたので、京大と共に理系で唯一、二次試験で国語を課される東大が最適であるとの考えから、東大志望を絶対に変えないよう本人に話そうとした矢先、またもや受験の神様は降臨した。「ここで東大を受けなければ一生後悔すると思うので、東大やります」と、あくまで本人の意思からの決意表明であったが、普段寡黙な彼が、勇気を持って発したその時が、またもや今春の多様性を制した瞬間でもあった。

その後、無料の東大対策講座にて木野内・塚原両講師と克服した数学、合格の決め手となった担当の安部講師が「語学のセンスはすば抜けてはいるが、東大の形式に全く慣れていないので、対策をすれば得点源にできます」と話した英語の驚異的な順応力と高得点にて見事合格した。


次は宇高理系の秀才で医学部志望であり、十分合格できる学力を持ち合わせた彼であるが、近年低迷しつつある日本政財界を将来牽引すべく文系学部の経済学部に興味を抱き、前述の医学部と、どちらを受験するかを出願直前まで迷った。しかもそんな人生の分岐点に、またもや登場するのが受験の神様であり、心優しい彼を成長させるためだろうか厳しい試練を課した。

彼は、共通テスト後、国立大出願決定時、当時猛威を振るっていたインフルエンザに罹患してしまい、貴重な期間を丸々棒に振ってしまったのである。ただ学力だけでなく、これまでも何千人の塾生を救ってきたように、受験生をメンタルでも支えるのが当塾の使命で、宿命でもある。上記の東大の彼と同じく普段は冷静沈着で物静かな彼が、悩みに悩み、藁をも掴む想いで頼ってくれて、来塾する度に、川上教室長と彼との面談は密度を高め、ついには出願締め切り直前、数Ⅲを必須とする京都大経済学部理系枠への出願を決めた。

その背景には、数学担当の塚原講師からは、「京大理学部や工学部なら合格させられますが、たった25名の枠の理系経済学部は難易度が非常に高いです。ただし徹底した対策次第で、彼ならばチャンスがあります」との報告があり、英語担当の安部講師からは、「京大英語二次試験は日本語→英語、英語→日本語のみの出題ですが、難易度は東大を遙かに凌駕する故、京大英語なら、逆に、彼ならば対策次第でアドバンテージを奪えます。」との報告もあった。

圧倒的な基礎学力のある彼は、無料の京大対策特別講座を受講し、水を得た魚のように京大入試に順応してき、慶応大経済学部を滑り止めに、理系からの京大経済学部合格は、再び、今春のテーマ「多様性」を具現化した。


続いては、その安部講師と二人三脚で高1時から蒔いた種を開花させ、上記の京大の彼と南河内二中では同級生の英検1級も取得している才女である。その彼女でさえ、今春のテーマ、多様性を成し遂げた一人である。なぜなら高1時から志望した東京外国語大学中国語学科に合格した彼女に、私は、英語と小論文の受験科目を活かせる、慶応大学総合政策学部受験も勧めた。帰国子女犇めく、多様性の代名詞でもある慶応大SFC受験も見事クリアした彼女は、東京外大と進学先を本当に悩みに悩んだ(人も羨む悩みであるが)末、慶応大学進学を決め、また無意識にも、今春の「多様性」を実現した。

次は同じく東京外国語大志望の石橋高生である。上記の彼女に負けず劣らずの語学のセンスの塊であった彼であったが、手も足も出なかった東京外大の二次試験をこちらも無料の対策講座にて面白いように攻略し、上記の彼女同様、同じく上智大を滑り止めし、見事語学の最高峰、東京外国語大合格を射止めた。



さて、続いては開校以来、一昨春の東大合格等、毎年着実に合格実績を積み上げている清原校である。その今春の清原校生達は、前回まで二万字を綴った台町本校生や上記の石橋駅前校生をも凌駕する合格率を叩き出した。

まず推薦入試においては宇女高生が、中学時からの志望校である横浜国立大に初志貫徹し合格、またその彼女と清原中時は机を並べた星の杜高生が、一昨年慶応大に進学した兄に続き、台町本校、石橋駅前校の同じ星の杜高の同級生と共に、上智大に推薦合格。また立教大には宇東高と宇中高生が合格し、なんと推薦入試受験者全員が合格した。

一般入試も目を見張る合格率で、東北大に合格した宇高生は、「数学の授業では、高校の授業で扱ってなかった単元を授業してくれ本当に助かりました。また、特に得意科目でもなく対策もしていなかった英語では、塾の授業通りこなしているだけで、東北大模試で2位になってしまったのが驚きでした」と清原校の未来を担う後輩塾生達の前で話してくれた。その他にも千葉大や埼玉大等、驚愕すべきことに、なんと、国立大受験者全員が前期試験で合格した。

その全員合格をけん引し、近年凄まじい功績を挙げているのが、上杉教室長の元、当塾理系の将来を託す若手常勤講師の佐藤雄飛講師である。真岡高に学力トップで合格した中3時の学力や、その後現役で進学した国公立大薬学部大学院をトップクラスで卒業し研磨された高度な数学と理科の智賢を、遺憾なく、清原校の中高生に、元来の優しさと共に注いでいる。

更には、現高3清原校塾生も3年近く宇高のトップを独走し続けているが、英語では安部講師と、数学でも宇高の先輩であり東工大卒で今も月刊誌「大学への数学」の「学力コンテスト(学コン)」に投稿し続け、現在も常連として名を連ねている小林講師との東大特別対策講座も始まった。

また同じく現高3生には那須塩原市から電車とバスを乗り継いで片道2時間近くかけて清原校に通ってくれている大田原高生もいる。


さて、ついに今年度、新課程の大学入試を迎えるが、当塾では、迎え撃つ準備が、すでにできている。

例えば、共通テスト新科目の「情報」にも、全国の塾の中でも極めて稀だが、いち早く対応し、特別講座も今夏開講する。また今春から国語や数学の配点や試験時間が変わる等、時代と共に大きく変革する共通テストにも即した対応、365日午前8時から夜の22時30分まで利用可の自習室(随時質問可)やオールリフォームしたラウンジ、全校舎・全教室に配置した最新鋭の電子プロジェクターを備えた県内随一の施設、上記に綴ったように、生徒に寄り添った進路指導を地道に続けた結果、今春も東大・京大・国公立大全てにおいて、栃木県内の塾・予備校の中で最多合格の県内一の塾であり、いよいよ半世紀を超え開塾51年目を迎えた渡辺私塾。

県内でも合格実績改ざんが蔓延る塾業界の中、一石を投じるべく国公立大合格者全員に出身中学と出身高校を併記し一切の不正のない正確無比の合格実績の渡辺私塾。

都会のお受験エリートとの『地域教育格差』と戦い続け、立派な、本当に立派な塾生諸君の奮励により、相対している渡辺私塾。


今春も4週に渡り3万字の大作を綴ったが、また、最後は、今年もこの言葉で締め括らせてもらおう。いや私の命が燃え尽きるまで、言い続けさせてください。「新たに蒔かれた種は、芽吹き、来春、また、たくさんの大輪の花を咲かせてくれるであろう。『戦争のない平和な世界の訪れと共に』」
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