本文へ移動

夢blog

当塾代表 渡辺夢寛による「夢blog」 開設しました

~2020年度大学入試を振り返って~

2024-05-21

~2020年度 大学入試を振り返って~


新型コロナウイルスの影響でなかなかまとめられなかった今春の入試について振り返ってみたいと思う。まず先陣を切ったのは、当塾からの強い勧めを快く受け入れ、秋口のAOⅡ期入試制度にて東北大学医学部に進学した塾生である。(詳細は真岡新聞3月20日号参照、当塾HPから閲覧可)後日談だが、彼は塾への合格報告の際「高校や塾の友人達のために出来ることは何でもしたい」と言っていたことを有言実行し、塾の友人が分からない問題があれば際限なく教え、また国公立大の試験前後に塾の友人たちに励ましのラインをしていたという。また当塾新高2生英語クラス初回授業前に合格体験談を話してもらったのだが、緻密に準備した資料を元に語る勉強法の話を、大学受験がどれだけ大変かを分かり始めてきた新高2生達はペンを走らせメモしながら食い入るように聞いていた。更には、彼は多くの後輩塾生の質問や勉強法をラインやメールで丁寧に答えてくれているという。この緊急事態においても、当塾での受験勉強において開花させたメゾットを、新たに息吹いている新芽に水をやり、伝統を受け継いでくれている。

 

 さて、今春の大学入試は、特に理系が好調で、同じく多くの新高1生を前に「数学の理想的な勉強法や高校生活」の合格体験談を堂々と話してくれた山前中出身の2人は高校入学時からの志望通り、京都大学と東北大学へそれぞれ進学した。また今年度の特徴として「文武両道」を実現できた塾生が多くいたことである。特にサッカー部では真高が関東大会県予選で優勝を飾った代ながらも多くのサッカー部員が最後まで通塾し、特に引退後猛烈な追い上げを見せ早慶を滑り止めにし東大には僅かに届かなかったが、後期で合格した東北大に進学した塾生をはじめ、模範的な教育者でありサッカー指導者になるであろう塾生が横浜国立大教育学部に、他にも同志社大等の難関私大や新潟大、山形大、会津大等の国公立大に合格した。

 

 文系でも、塾生随一の言語理解能力で将来法曹界で活躍するであろう塾生が北の大地、北大法学部へ、数えきれない程添削し続けた英作文が、受験直前には直しようのないエレガントな作品に仕上がった塾生が私大外国語学部最難関の上智大に進学、また女子も真女高から立教大法学部や中央大文学部、法政大国際文化学部、東京女子大現代教養学部等の難関私大に進学した。

 

 その真女高生をはじめとする塾生理系女子も実力十分であり、更に上の難関大学にも挑めたが、センター試験最後の代であり、彼女達の堅実な進路を尊重し、新潟大、宇大3名、茨大2名他、塾生女子全員が現役で志望の大学に進学した。

 

 更に今春の特徴は国公立大後期試験の驚異的な粘りである。前期試験が終わると、周りの受験終了の空気感に流され、更に軒並み10倍を超える見かけの後期倍率を前にし、滑り止めの私大で妥協し国公立大後期までのモチベーションを保てないものだが、今春の塾生は「先生の最後の授業での後期まで粘れ!という言葉を思い出しました」と、東北大、北大、東京都立大、静岡県立大(薬)をはじめ10名が国公立大の中後期試験に合格した。中1から台町本校に通った真女生は、中学生時から建築学科志望故、茨の道である物理選択により苦戦を強いられたが、見事、国立大工学部後期試験に逆転合格の報を届けてくれた。同じく中1から台町本校に通う真岡高生徒会長が、まるで今春の簡略化された高校卒業式の鬱憤を晴らすかの如く、新潟大の後期試験合格証明書を携え、高らかに合格報告をしてくれ、今春の大学受験を見事に締めてくれた。上記以外にも書き切れないが、センター試験最後の世代に加え、ここ数年の首都圏私立大定員厳格化に端を発した、全国的に類を見ない熾烈な大激戦であった大学受験を、当塾の綿密な分析による進路指導の元、「情報戦」にも勝利し旧帝大8名、早慶7名、早慶上理15名、国公立大は受験者の89%、40名に現役合格という当塾近年で最高の合格実績を収めた。(特に上位層が一人残らず全員学力相応の難関大学に進学したのは当塾半世紀の歴史上極めて稀な快挙である。※ちなみに宇都宮大高校でさえ毎年100名以上が浪人している。)

 

 さて、この長期休暇を利用し多くの卒業生が近況報告を携え来塾してくれた。小学生時から当塾に通塾し中学入学時「自治医科大学現役合格」を私と密かに約束し、6年後同大医学部に栃木県受験者中トップ合格した卒業生が、医師国家試験合格、更には自治医科大学病院勤務のエリートルートに内定している報告を受けた。彼は「12歳でこの私塾で、あの瞬間に人生が決まりました。」と語ってくれた。また昨年度国公立大医学部に僅かに届かなかった卒業生が、一浪の末、筑波大医学部医学科に合格の朗報を届けてくれた。「現役時に私塾で英語は完成されていたので、浪人時のほとんどの時間を理科、社会のサブ教科に充てられたのが勝因です。逆に英文速読力は高3時より落ちていたと思います…。」と照れくさそうに話してくれた。彼は下館中在籍時から当塾台町本校へ通塾し、同中からただ一人、夢を叶えるならば茨城県内の進学校ではなく、当塾及び真岡高への進学が最善のルートであるとの選択をし、それが正解であったと証明した。なぜなら当然、当塾の合格実績には含まれないが、浪人時、彼の在籍した首都圏予備校最難関クラスで志望通りの難関大医学部に合格したのは唯一無二、彼一人であったからである。また台町本校中等部で前述の彼と机を並べ切磋琢磨し真高にトップ合格した慶応大2年生が、経済学部で優秀な成績を修めながらも慶応大野球サークルの選手兼監督も務めているという充実した大学生活の報を届けてくれた。

 

 ところで開校以来初の受験生を輩出した清原校においても、台町本校中等部卒の清中・宇高卒生が東北大学に進学する他、筑波大(作新中・宇高)、上智大外国語学部英語学科(陽東中・宇北)などに進学するなど着実に進路を実現している。今春には初の高3数学も一般集団クラスが開講し、上杉教室長をはじめ当塾看板講師陣が教鞭を執っている。

 
 栃木県内の大手塾が軒並み授業継続する中、4月下旬から断腸の思いで休校した渡辺私塾。職員による机椅子の消毒殺菌、窓全開での換気、人数の多いクラスは2クラス編成に、全教室・自習室で24時間稼働のタワー型噴霧器での次亜塩素酸水噴霧による殺菌された空気に包まれながらの授業など徹底的なウイルス対策の元、いよいよ5月7日から再開した。塾生達は、遅れた分の学力を取り戻すどころか、振替授業により休校前をはるかに凌駕する学力を身につけだしている。以前にも増して真摯に授業を受ける彼ら彼女らの真剣な眼差しを見る度に、輝かしい人生の第一歩を歩み出した先輩塾生に続き、来春入試の「完全勝利」を確信している。世界中でコロナウイルスに「完全勝利」した春が訪れるように
TOPへ戻る